AIと働き方改革を考えるーその1
VRからテレイグジスタンスの時代へ

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AIを「使いこなす」!とポジティヴに考えるか、AIに「仕事を取られてしまう」!….とネガティヴに考えるかの前に、まずは、テクノロジーの本質とデジタル経済が及ぼす社会的な課題を考えててみることが大切です。

このシリーズでは、AIテクノロジーが私たちに与える『幸福未来』へのPros and Cons について考えてみたいと思います。

第1回目は、『VRからTelexistence テレイグジスタンスの時代へ! 』を題材に綴ってみます。

「テレイグジスタンス」はあまり聞きなれない言葉ですよね。

バーチャルリアリティの一分野であり、遠隔地にある物(あるいは人)があたかも近くにあるかのように感じながら、操作などをリアルタイムに行う環境を構築する技術およびその体系のこと。

要は、遠隔バーチャルロボティクスのテクノロジーです。

「スターウォーズ最後のジェダイ」の世界!
「念」で「力」を伝える世界です。

まだまだSFのように思っていますが、テクノロジーの進化はリアルワールドに近づいています。

デジタル経済では、「破壊的イノベーション」がつきものです。

画期的な技術革新は、暮らしのスタイルを劇的に変えてゆきます。

インターネット、iPhone、ドローン、VR、自動運転車….、そして、Telexistence (テレイグジスタンス)などなど、社会スタイルそのものが変質してしまう発明は、一見、暮らしを豊かにしているように感じますが、何を「目的」したテクノロジーなのか! を認識しておく事が重要です。

人類の文明進化を促すテクノロジーは、必ずしも「人類の幸福実現」の為になるものばかりではありません。

軍事技術も、その目的が「デタント」や「実戦」であれば幸福社会とは真逆ですが、そこから派生した技術は民生に活かされているものもあります。

何の為に「技術革新」や「イノベーション」そしてテクノロジーを高度化してゆくのでしょうか。

私の持論は『幸福社会創造』の為!

人間は色々です。

文明社会に暮らす人々の中では、優秀とされる「指導者」「研究者」「実業家」や「社会事業家」そして「イノベーター」などもいれば、「感情労働」や「肉体労働」に従事し、日々黙々と「サービス提供」や「社会基盤」や「組織基盤」を支えている人々も多くいます。

また、文明格差が残る地域や国々に暮らす人々は、決して「便利さ」を求めることなく、コミュニティの平和と、安全安心な暮らしが「幸福」と感じて人生を送っています。

「幸福」の意識はそれぞれ様々です。

全ての人の「同時幸福」は不可能!かもしれません….  というか、まあ簡単ではありません。

産業革命をターニングポイントとして、人類の英智は「暮らしを豊かに」を目指し技術革新スピードを加速させてきました。

文明社会の近未来、AI、ロボティクス、テレイグジスタンスなどが、人々の暮らしに当たり前の時代が到来します。

「破壊的イノベーション」が不可避の時代、その中で「幸福人生」を満喫する為に、私たちは如何に「生きる」志事を考えてゆくべきなのか!

次回以降、「AIを使いこなす意識」を、様々な視点から考えてみたいと思います。